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ココリコ坂から 第9話

僕は彼女を呼びとめ、事情を説明した。

「ふぅん、でもどうやって私と一緒に登るというの?」

「僕たちはは2人で同じ人間に理想を抱いて、そして絶望していった。そこまではこの前話したよね?」

「えぇ。」

「そして2人とも同じコクリコ坂を登ろうとする夢を見ている。」

「そうね。」

「これはどう考えても偶然じゃない。そもそもどうしてあの坂の名前がココリコ坂なんてわかったのだろう。僕はとても気になっているんだ。でもこれを解き明かすには僕一人じゃ出来そうにない。だからどうしてもキミの協力が必要なんだ。」

「…なるほどね。それで?何か策はあるわけ?」

「2人で同時にあの夢を見れば、もしかしたら夢で会えるかもしれない。僕はそう考えている。」

彼女は黙って聞いている。

「だから今日は2人で時間を決めてなるべく同時に寝よう。」

僕は一通り話し終え、彼女は目をつむって考えこんでいた。
すると、

「ねぇ、それなら今日、私の家に泊まりに来てもいいわよ?心配しないで、私、一人暮らしだから。」

正直、驚いたが、僕は彼女に賛成した。
彼女の為にも、僕自身の為にも、やれることからやっていこう。
きっと変わることが出来るだろう。そう信じた。
彼女の家には9時頃行くと約束した。


学校が終わり、帰宅の準備をする。
彼の周りには未だ、人が集まっている。
僕はそのまま教室を出ようとした。
その時だ…。
急に彼の言葉が脳裏によぎる。
いや、介入してきたと言ったほうがいい。

『ココリコ坂で会おう』

どんな方法を使ったかはわからないが、
確かに彼からのメッセージだった。
まさかあっちからコンタクトをとってくるとは思わなかった。
まるで、僕が今日ココリコ坂に登ろうとしているのに
気づいているといった感じだ。

本当に彼は何者なのだろう…。
疑問がさらに増すばかりであった。

9時になって僕は彼女の家に着いた。

「いらっしゃい…。」

そう言って、彼女は迎えてくれた。
彼女も覚悟は出来ている、という雰囲気だった。
ココリコ坂を登りきるためには、尋常じゃない精神力が必要だった。

もちろん僕にも覚悟は出来ている。





続く
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18 : 32 : 16 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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