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ココリコ坂から 第7話

僕は、隣の席の"アイツ"に話しかけた。

「サンタマリア。キミは彼の所に行かないの?」

そういえば彼女は、未だ席についたままだった。

「あなたも気づいているでしょ?この理不尽な世界に…。」

まるで何かを知っているような物言いだった。
だけど確かにその通りだ。
人間はいつも平等なはずだ。
でもこの待遇の差はなんだ?
どうして、僕と彼はこんなにも違う?

「もしかして、キミも"アレ"の夢を…?」

僕は小声で聞いてみた。
すると想像を超えた答えが返ってきた。

「えぇ、見たわよ。あの坂を…。私も彼に助けられたから…。」

「というと…?」

「私を彼のことを理想に思ったことがあったわ。でも、その先に見たのは、悲しい現実だった…。」

つまりそれが、理不尽な世界ってわけか。
彼に助けられた人間はココリコ坂を見る。
一度は理想を追い求めるが、それはただの夢に過ぎない。
変えられない現実。
それに絶望する。
勝ち負けでいうなら、負けの類。
一見、平等に見える世界も、細かい部分で差がある。
それが積もって、大きな差になる。
それは明らかに不平等である。
そのことをココリコ坂によって知らされる。


彼女はきっと答えを得たのだろう。
その先に何を見たのかを…。
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18 : 11 : 10 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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